株式会社アック
工事・施工

床塗装

床塗装

工場や倉庫のための塗床(ぬりゆか)とは、床下地のコンクリートに仕上げ材を直接塗って仕上げるものを指します。

工場や倉庫の床は、歩行や車輛の走行による摩耗、落下物による破損、薬品による腐食等傷がつきやすい要因が多くあります。そのため、耐久性、耐熱性、防塵性などのような機能を持つ塗料を塗り、コンクリートを守ることが床塗装の目的です。

床塗装の必要性

床塗り

人の通行による摩耗が考えられる場所で仕上げをすれば、すぐにペンキは剥がれてきてしまいます。単純に塗るわけではなく何層に分かれて様々な性能を持った仕上げ材を塗ることになります。

床塗り

床で使われている塗料は、多種多様に数え切れないほどあります。その中で、最も多く使われているのがエポキシ、ウレタンというものです。
その他にもアクリル、ビニルエステル、ポリエステル、水溶塗料など使用目的、用途別に様々なものがあります。

床塗装で主に使われる塗料

エポキシ樹脂のメリットとデメリット

メリット

  • 通常の洗浄では落ちなくなってしまった手あか、汚れがついている。
  • 台所、キッチン周辺に付着した油じみ。
  • 長年の喫煙によって壁、天井にタバコのヤニが付着して黄色くなってしまった。
  • 木枠などの塗膜剥がれを直したい。
  • 浴室の剥がれ、カビが気になるので塗装したい。
  • 和室の天井の木目の板張りを白く塗りたい。

デメリット

  • 粘り度が小さいので、塗膜に柔らか味がない
  • 紫外線に弱く、長時間晒されると白く変色して劣化する
  • 対候性・低温硬化性に弱い

ウレタン樹脂のメリットとデメリット

メリット

  • 弾性があり硬化した後の塗膜も柔らかいので、建物に動きがかかってもひび割れしにくい塗膜となる
  • 耐薬品性に富み工場など汚染された(水)地域に適している
    素材に対し密着性が非常に高い塗料で扱いやすい地域に適している
  • 素材に対し密着性が非常に高い塗料で扱いやすく施工性が良い
  • 素地の表面を樹脂で覆うので傷に強く素地が侵されにくい傾向がある為、次回のメンテナンスが楽
  • 優れた強度と耐久性に富んだ床材で衝撃による割れ、剥がれが起こりにくい
  • 重量物の運搬、設置にも長時間耐えることが可能

デメリット

  • 光沢保持率が低く、経年により光沢の減少速度が早い傾向がある
  • 汚れが付着しやすい
  • 高湿度の環境では発泡しやすく施工時に要注意

最適な塗料を選定するため、工場で扱う製品によって機械的強度、化学的特性、居住性などを考慮に入れる必要があります。

床塗装の流れ

下地処理

下地処理

汚れや古い塗膜を取り除くため、まずは研磨処理を行います。
劣化した躯体や下地コンクリートをしっかりと補修・補強することで仕上げの塗料の性能を十分に引き出すことができます。

下地処理

下地処理

汚れや古い塗膜を取り除くため、まずは研磨処理を行います。
劣化した躯体や下地コンクリートをしっかりと補修・補強することで仕上げの塗料の性能を十分に引き出すことができます。

下地処理

欠損部やひびなどの補修も行います。下地処理を怠ってしまうと新しく塗った塗料が下地に密着せず、剥がれの原因となってしまいます。凹凸などを補修し段差のない床にしていきます。

下塗り

下地処理

耐久性と上塗り塗料との密着力を上げるために下塗り塗料を塗ります。

リフトが通る場合は強度が必要になるので、適切な塗料の選定を行う必要があります。

上塗り1回目

凹凸を直しながら全体に上塗りを塗布していきます。段差のないきれいで安全な床になるようにしていきます。

上塗りして完成

複数回上塗りの塗装を行えば完成です。仕上げの塗料は防滑などに特化した塗料を選択することも可能です。

ライン引き

床にラインが引いてあると、床が見やすくなります。また、それだけでなく色によって作業を区分するという効果もあります。工場内の作業者に対して、工場内のリフト移動や荷物置き場などのラインも色を使ってわかりやすくすることによって、安全性や効率面の向上にもつながっていきます。

ライン

ラインも経年によって剥がれていきます。ラインが見えにくくなることで事故につながってしまうこともあります。

工場の床は、品質の良い製品を効率よく生産することに加え、作業員の安全を守るための役割を果たしているのです。

(株)アックでは、経験豊富なスタッフが様々な条件・目的に合わせた塗料と工法を選定いたします。