毛腰に強さがあり、撚り線によって強靭な研削力を発揮する重研削向けカップブラシ。

受注生産から人気を得たモデルを製品化

創業100年を越える髙島産業は、これまで小ロットであらゆる種類のブラシを受注生産してきた専業メーカー。お客様の要望に合わせて、多種多様なブラシを生み出してきた。中でも、特にニーズが集中するのが、金属製品の頑固なサビや汚れの除去のほか、溶接処理前後のビート除去やクリーニング、造船や橋梁などのタンク・ドラムの研磨、塗料のはく離などに使用するブラシだ。そこでついに、これまで受注先から好評を得ていた、亜鉛メッキ撚り線を採用した強靭な電動工具用カップブラシをBRHシリーズとして製品化。16種類のサイズを展開し、抜群の研削力によって作業時間を短縮。折損しにくい長寿命も誇る優れものだ。

亜鉛メッキ線を撚り上げ強靭なロープ線に

一般的な真鍮メッキ撚り線の毛材は、φ0・2〜0・27と細いものを5〜7本撚って作られたものが多い。一方、同製品はφ0・3の亜鉛メッキ線を12本使ってロープ状に固く撚り上げたインナーワイヤーロープ線を使用。一般的な撚り線に比べ、撚りが強いため、毛先がバラけにくいのも特長だ。太くて硬い毛材をつぶして折り曲げ、手作業で植毛をしてブラシに仕上げていく作業にはハイレベルな技術と手間が必要だが、それだけに研削力が高く、ワークに触れた瞬間に大きな衝撃力（ハンマー効果）を発揮。しかも、ノットタイプのカップブラシよりも腕に伝わる衝撃は少なく、作業時の回転バランスが安定し扱いやすいのも魅力だ。毛の長さなど、要望に合わせて柔軟に対応してもらえるので、まずは相談してみては。