電子部品の取り扱い、機械のメンテナンス、印刷業や塗装業など、静電気対策が必要な作業に。

導電性のある素材を使用した 静電気対策のための作業手袋

一見、変哲もないブラックの使い捨てゴム手袋。しかし、実は静電気対策が施されている。昨今、電子部品などの小さなワークを扱う現場では、ESDと呼ばれる激しい静電気放電によって部品の内部破壊や欠損、帯電した微粒子などの異物混入が問題になっている。また、食品や医薬品関係の現場でも静電気による粉じん爆発事故が起きている背景から、本製品が開発された。
静電気対策で一番重要なのは、程よく電気を通すこと。電気をためこんでしまうと帯電し、静電気の発生源になってしまうが、通しすぎてもまたESDを起こしてしまう。そのため、この手袋には、程よい導電性を持つニトリルゴムを使用。表面抵抗率10⁶Ω以下で、静電気を拡散する。

油や薬品にも強くて丈夫タッチパネル対応も

通常のニトリルゴム手袋と同様油や薬品にも強く、突き刺しにも強いので、さまざまな現場で使用可能。厚さは約０・１６㎜ と、通常のディスポーザブル手袋の約２倍で、使い捨てなのに丈夫である。
発売後は、指先の感覚が大切で、静電気がインクの乗り具合に影響する印刷業のユーザーにも好評。また、溶剤を使用する塗装業のユーザーからの評判もいい。少し意外なところでは、「ブラックが映える」とオープンキッチンのシェフにも人気。もちろん、食品衛生法適合品なので安心して使える。さらにはタッチパネル対応で、わざわざ手袋を脱いで操作する必要がなく、ＩｏＴが進む作業現場にも。あらゆる現場で、汎用性の高い作業手袋である。