連結部 高力ボルト・ナットは凹凸や鋭角形状から、素地調整グレードや塗膜厚の確保が難しく発錆し易い部位とされ、長期防食上の弱点になっている。 この対策として、鋼道路橋塗装・防食便覧では防錆処理ボルトや超厚膜形エポキシ樹脂塗料が適用 されているが、前者はコスト面で、後者は高粘度塗料の為、施工性が劣り薄膜部が残る可能性が がある。 超厚膜形エポキシ樹脂塗料の塗装方法は、刷毛塗りは150μm×2回、スプレー塗装では300μmと なっているが、刷毛塗りでの施工効率、スプレー塗装ではダスト飛散等の問題に加え、スプレーの死 角を生じ易い等の難点がある。
メーカー:大日本塗料株式会社、日塗エンジニアリング株式会社
カップ塗装方式の概要 大日本塗料株式会社と日塗エンジニアリング株式会社共同開発で実用新案登録された塗装方式である。 ボルト・ナット頭に凹型円筒カップを被せ、内部に超厚膜形エポキシ樹脂塗料(300μm又は1000μm タイプ)をホッパー式電動エアレスで圧送注入後、補助的に刷毛均しする塗装方法である。